夏目漱石作、こころを読んで
こんばんはランカンです。
早寝早起きを心がけていたらこの時間は眠くなってしまいましたが、すごく面白いと感じたので、この気持ちが寝て吹き飛ぶ前に書いてしまいたいということで目をこすりながらキーボードを叩いてるよ!
- 著者の夏目漱石って何の人?
ざっと簡単に説明すると、江戸時代末期に生まれて、大正時代に49歳で亡くなった小説家の方です。
大学は帝国大学(後の東京帝国大学、現東京大学)出身とのことでアタマは相当よろしかったんじゃないかな。
- こころって何?
これは夏目漱石が約4ヶ月、朝日新聞にて「心 先生の遺書」として連載され、1914年9月に岩波書店より発刊された長編小説。
- 感想
「こころ」が朝日新聞にて連載されているのを知ったのは、読み終わってからだったけど、その時の連載名が「心 先生の遺書」とは随分とストレートだなって思った。
読み終わればなるほどとわかるけど、読んでない頃の私がそれを知ってもイマイチ理解できないと思う。
印象として、登場人物が代名詞ばかり
前半では先生と私のお話。
中盤では私の家族に関する話。
後半では先生の生涯に関する話。
若いであるが故の失敗や想いを振り返ったことが書かれている後半では非常に共感がえるものが多かったね。
先生の友人のKという方が出てくるんだけど、まあこころといえばっていうフレーズを言うのはそのKっていう人でね。
精神的な向上心のない者は馬鹿だ
ってやつ。結構有名だよね。もしかしたらフレーズが独り歩きして、知ってはいるけどこころの作品のやつだったの!って人もいるかもしれない。
先生は最後にこんな言葉を残していて、私的には非常に共感しかできなくて、何とも言えない気持ちになったかな。
話達しは私の過去を善悪共にほかの参考に供するつもりです。
しかし妻だけはたった一人の例外だと承知して下さい。
私は妻には何も知らせたくないのです。
妻が己の過去に対して持つ記憶を、なるべく純白に保存しておいてやりたいのが私の唯一の希望なのですから、
実際私には妻はいませんが、大切な人には大切な人であるからこそ、綺麗な自分の記憶で染まっていてほしいな、と思う人間なんですわ。
私のことでどうこう考えるよりは自由に好きなことをやっていてくれたほうが相手は幸せだろうし、自分はそれで満足するタチだし。
四方八方を塞がれて、いろいろな道を閉ざされた。色んな道に進もうと邪魔をされる。されど自殺という道はたった1つだけいつもずっと綺麗に空いている。非常に共感できるよね。まあわからなくもない。抱え込んじゃうと私も思考はこうなってしまうので非常に共感できた。情緒の波が激しい人なんかはこの時にそっちの道へ進んでしまうのかもしれない。
最後の終え方が読者で遊んでるなとも感じたね。
先生が最後に私に手紙を書いて、その手紙の内容がひたすら書かれていて、そして最後は手紙の最後と共に物語は終了する。
いや、
その手紙を読んだ先の夏目漱石's模範解答くださいな!!
私個人的には、シリーズものが大好きです。物語が終わらないから。
小説を読む場合、感情移入しまくって読むので、シリーズものだと長く楽しめるのですが長編言えど、最後がこんな終わり方するなんてずるいなぁってね。
考察するのはいいかもだし、なんならここから先二次創作でもできそうだし。やってみても楽しそうだけどね。
夏目漱石なりの「私」の着陸地点
を知りたかったな。と思った。
読みごたえはすごくあった。と同時に虚無感とはいいがたい複雑な気持ちが心を染めて、Kが自殺した意味や、私がこれを読んだ後飛び出して家に行ってみたら先生が生きてたとか、そんな想像が膨らむ一方で、尚更
その手紙を読んだ先の夏目漱石's模範解答くださいな!!
と感じました。
言い訳に過ぎないんだけど、今眠いしこれ感想というより紹介+感想みたいなので公開後、近々したら更新しますのでそこだけはご勘弁。
- ってわけでまとめ
- とりあえず読んで損はない
- 色々背景を想像できてとても面白い作品
- Kindleで無料で読めるからぜひ読んでほしい
って感じ!おしましっ!!